厭戦感
そういう、安倍内閣というより、安倍派や今の自民党の政治の根底には、「決める政治」と言うキャッチコピーがあるように思うんですよね。
このコピー自体は、民主党・社民党政権時代にマスコミ経由で政権を非難する目的で、「決められない政治はダメ!」とレッテル貼りをした所辺りから使われてきた言葉で、今に至っては、自民党自体が「決める政治」と言うキャッチコピーを露骨に使ってる。例えば、今年4月の世田谷区長選で、当時の区長で今も区長の保坂展人は、非常に粘り強く対話し時に妥協を厭わない姿勢で、それこそ「決められない政治」の代表格とばかりに左右両方から批判されてますが、その保坂区長の対抗馬に自民党が推してきた候補のキャッチコピーが、「都政制と連携した決める政治しかない」みたいな中身でした。
そして、保坂区長が、予想に反してダブルスコアで圧勝。
そういう感じのことは大阪都構想の住民投票でも出てたと思います。アレは、賛成と反対と棄権がほとんど同じだった。これも、橋下や松井の「決める政治」に疲れ果てた人が多くいることを示してると思うのです。