内閣府の人身取引対策行動計画が酷すぎるのパブコメ送ってみ
内閣府で策定してる明日、3日までパブコメを募集してる『「新たな人身取引対策行動計画(仮称)」(案)』が児童ポルノ法反対運動的にひどいというのでとりあえず、書いてみました。
詳細は、
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jinsin/pub0911.html
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jinsin/jin091119siryou1.pdf
(追記:http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20091202#1259688810 経由で知りました…d:id:kamayan さん、サンクスです)
続きは、http://d.hatena.ne.jp/artane/20091202#1259713106 にて(今日は二つ目+三つ目の項目↓があります。20:01)
(さらに追記: 四本目。 http://d.hatena.ne.jp/artane/20091202#1259756163 21:16)
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2.(1) 4項については悪質な雇用主が後を断たない事を考えると労働基準監督
署の権限強化や増員も含め、労働政策とのリンクによって強力な規制と救済
体制を作ることを求めます。
速報:神奈川県で青少年育成条例を全面改定する模様
本日18:30からのtvk『知事定例会見』にて松沢成文神奈川県知事が話したところでは、「神奈川県青少年保護育成条例の改訂の考え方についてパブリックコメントを募集する」との事です。*1
この「パブリックコメント募集」「考え方」なる文書については、今現在神奈川県のWEBサイトには一切公示されていませんが、関係する神奈川県青少年問題協議会や神奈川県児童福祉審議会の議事録を見ると、東京都の条例改定案とは又違った部分で非常に管理統制を強めようとしている感じが伺えます。(続きは次項。)
※パブリックコメント募集ページ:http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kohokenmin/pub-com/index.html
※神奈川県青少年問題協議会: http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seisyonen/seimonkyo/index.html
※神奈川県青少年問題協議会 企画調整部会: http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seisyoなどへのnen/seimonkyo-bukai/index.html
※神奈川県児童福祉審議会 社会環境部会: http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seisyonen/jihukusin/bunkazai/index.htm
*1:県WEBサイトでの記者会見の公開は金曜以降
神奈川県青少年保護条例改訂の危険な方向性
この条例改定案と言うのは未だに方向性に関する文書すら公に出されていないため、青少年問題協議会や児童福祉審議会の議事録からどういう物であるのか推察するしか無い状況であるのですが、今公示されている最新の児童福祉協議会の議事録である9/2づけの議事録( http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seisyonen/jihukusin/bunkazai/kiroku/index21-9.htm )などを読む限りだと、以下のような内容が盛り込まれる模様です。
- 青少年の夜間外出の禁止について、現行の青少年のみでの外出に限らず、親などが同伴した場合であっても罰金*1を親に課す。
- ネットカフェやカラオケルームなどの個室を有する飲食店への青少年の立ち入りを禁ずる。
- 罰則の重罰化を主軸に置いた処罰バランスの見直し
- 行政処分の「効果的」な導入
- ネット閲覧時のフィルタリングの解除を行わないような保護者への啓発や理由書提出の準義務化を条文に盛り込む
特に問題になるのは、既に条例に盛り込まれている「青少年の夜間外出の禁止」及び、新規に盛り込まれるフィルタリングの準義務化ではないかと思います。
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その上で、今度は親が同伴していても食事やゲームセンター、カラオケなどに寄った時点で処罰の対象とする。との事。
これは非常に危険では無いでしょうか?
親族の急病や不幸で遅くなったのかもしれない・親が遅くまで仕事をやらなきゃいけなくて仕方なくそういう時間になったのかもしれない。
そのような個々の事情などお構いなしで通り一遍の規制基準を決めて、「違反したら罰金だぞ、前科持ちになるぞ」と親を恫喝し続ける。
不条理な現行条例に逆らって親が子連れでカラオケやゲームセンターに行った事でトラブルが起きてるので条例強化すべし。と言う県の言い分は明らかに本末転倒です。
既に社会環境部会の議事録でも「やりすぎではないか」と異論が噴出している訳ですが、県=松沢知事側はこの条例に対して非常に執着している。
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そういう中で子供を無菌状態に置くことが果たして問題を解決する方策になり得るのか?私には免疫力を削ぐだけの愚行にしか見えません。
親がフィルタリングに判断を預けて思考停止してる間に、子供は商業主義にぼったくられつつコミュニケーションを阻害されスキルが落とされる…これは青少年保護に名を借りた愚民化政策に他なら無いと思います。
ネット検閲は文科省右派が主導している?
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20091120 以降に興味深い資料が貼られています。
北海道環境生活部生活局道民活動文化振興課による、「青少年を取り巻く有害環境対策の推進」なる文科省の委託事業に関する諸々の内部文書。
これら道庁内部文書の分析は十分にできていませんが、この内部文書を見る限りでは文科省と北海道庁の間で、神奈川県や東京都の青少年保護育成条例改定案に酷似した内容の条例改正が行われつつある事が分かります。
つまりは、政府や与野党の右派は、憲法違反であると言う批判が続出して事実上の凍結状態にある青環法の法制定を棚上げする傍らで各都道府県に強く働きかけて同等の条例制定を行わせているのではないか。そういう疑惑が強く出てくる。
メモ:神奈川県の右傾化のキーパーソン?北井宏昭県議
神奈川県青少年問題協議会のメンバーにいる北井宏昭県議(民主党)は「有害」ゲーム規制=GTA有害指定事件の時の旗振り役であり、松沢知事の懐刀であるようなのですが、この人は田中慶秋衆院議員の公設秘書出身で、この田中議員は統一協会の機関紙である「思想新聞」に名刺広告を出すほどの極右。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050806#1123352633
…松沢知事が国会議員時代に統一協会の会合に祝電を出していた事( http://d.hatena.ne.jp/artane/20090827 など参照)と重ね合わせると、神奈川県の・そして多分全国吹き荒れている「有害」規制・ネット規制などの管理統制の動きのバックに未だ根強く統一協会や統一協会を回路とする人脈が蠢いて権力を維持してるのではないか…?
民主党政権の迷走ぶりと何か重なる気がしなくもない。