月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

久しぶりに書きます…いや、Twitter*1にハマってしまっていて、あれはいい所も相当あるし情報収集には強力過ぎるのだけど*2アレで書いてしまうとここで書くだけのモチベーションが殆ど溜まらない_| ̄|○

*1: http://twitter.com/Artanejp

*2:ある情報へのHookを取り込むには最強の人力検索エンジン的な何かだと思う…ま、勿論、自分でその先を見たのをFeedbackしたり自分の考えとか見たこととかをタイミング見て出すことでお返ししないとダメだけど

(3/23 12:00まで)日本ユニセフ協会などを「事業仕分け」の俎上に載せて権威を剥ぎ取ろう!

と言うことで、(個人的にはタチの悪いポピュリズム小泉劇場の二番煎じにしか見えないけど)事業仕分けの第二弾が四月にも行われるようで、内閣府「ハトミミ.com」でどの独立行政法人公益法人を仕分け対象にするか公募しています。

d:id:kamayan:20100322#1269192977 経由(でもないのだが…)


http://www.cao.go.jp/sasshin/hatomimi/index.html
http://www.cao.go.jp/sasshin/hatomimi/re_hato/uketsuke.html

ハトミミ「国民の声」 受付窓口

ハトミミ「国民の声」には、身近な国のムダやおかしなルールの見直しなどについての提案等を広く募集する『一般受付窓口』と、あらかじめ設けたテーマについての提案等を募集する『テーマ別受付窓口』がございます。いずれかの窓口を選択してご投稿ください。


■ テーマ別受付窓口

国民の皆様から、個別に設定したテーマについてのご意見を募集する受付窓口です。

現在募集中のテーマ
独立行政法人及び政府関連公益法人

募集期間
平成22年2月23日(火)〜3月23日(火)正午まで(締切必着)

※テーマ別受付についての詳細なご案内は、こちらのページをご覧ください。

* 独立行政法人及び政府関連公益法人事業仕分けのための意見募集 (募集要項)

※募集要項を既にご一読いただいている方は、下記受付フォームにお進みください。

* (1)【独立行政法人】受付フォームから投稿ください。
* (2)【政府関連公益法人】受付フォームから投稿ください。

例えば、事業仕分け自体で日本ユニセフ協会を俎上に上げさせるには、幾つかポイントがあると思うのですが、

  • 募金活動がユニセフ日本事務所と二本化されていて消費者にとってまぎらわしい上に、日本ユニセフ協会の方は25%とも言われる極めて高いマージンを自分の為にとっている。
  • 児童ポルノ問題などの児童保護については、反ポルノ思想に基づいて日本の実状を歪めて海外に発信するのみならず国内政策決定にも強い影響を与えている
    • しかし、反ポルノ思想の社会的実践自体が児童虐待や強姦などの性暴力の増加と相関関係があるという科学的反証が多く出始めている反面、反ポルノ思想が性暴力の抑止に役立っていると言う科学的検証結果は皆無に等しい。
    • 多くの人の基本的人権に関わり・利害対立も激しい問題に対しての政策決定を科学的検証に基づかない思想に基づいて行うのは公平性に欠ける
  • このような公平性に著しく欠ける政策を推進してるのみならず、そのために誤った情報を流布することに公金をして、実際に虐待や性暴力などにあっている子供たちの保護救済の予算が足りていない事は問題ではないか。
  • 日本ユニセフ協会のトップが文科大臣である上に・日本ユニセフ協会やその周辺に多くの文部官僚・警察官僚の天下りや偏った人脈への講演などの発注が常態化しているが、これこそ無駄ではないのか?
  • 児童問題に絞るならば、児童相談所監督官庁である厚労省との二重行政になっている。厚労省に一本化すべき。

※まだまだポイントがあるだろうし、このポイント自体が完全に正確かどうかは検証して欲しい※

まぁ、こんな感じで最低限のポイントは挙げることが出来るかと思いますが、以下のページなども参照するとベターです。とにかく、明日23日の正午までに投稿しないと無効になるので、急いで自分の言葉で(コピペ禁止)投稿しましょう

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090717#1247766547

http://sexhater.blog63.fc2.com/blog-entry-1643.html

その他、検索フル活用しましょう;)

使えるものは悪魔であっても使うしかない

この、事業仕分けを反検閲・反表現規制に利用しようと言うアイデア自体はTwitterで二月の終わりくらいに見ていたのですが、左翼小児病、もとい、政治的潔癖症(笑)が多少残ってる私からすると「新自由主義者現業や現場を叩きのめす為のおもちゃを果たして利用していいのか」と言う葛藤がなかったといえば嘘になります。

しかし、表現規制・とりわけ児童ポルノをとっかかりにした書籍やネットへの検閲の強制*1の法制化・条令化と言う問題について言うと、我々規制の結果の悪い所しか得られない得られない利害当事者としては非常に拙い状況が99年の児童ポルノ・買春禁止法以降連続して続いていて、特にこの数年は与野党内の強硬な反ポルノ原理主義者達が既成事実作りに躍起になっている。

*1:ネット検閲の場合には著作権に関する問題がもう一つの柱としてある…勿論胡散臭い

大衆が知らない間に法律や条令を通し・通す前から一方的にいけないことだと騒ぎ立てる事で大衆を洗脳する事が、いい結果につながる。とする原理主義者達の動きが活発になって来ている上に、規制反対と言うか規制に慎重であるべきだと言う考えも、この20年間の取り組みの中で徐々に浸透していった。
逆に言えば、情勢が先鋭的になって・「向こう側」が手段を選ばず暴力紛いの政治的手段すら平気で振るうようになってる以上、対抗手段は藁をもすがってみるしかない。

我々の必死さがあれば、世論が動く

それが如実に出てきたのが、ほんの数日前まで盛り上がっていた東京都青少年健全育成条令の改悪問題で、これは知らない方は後に掲げるリンクをお読みいただきたいのですが、憲法上著しい問題がある・フィクションを大幅に規制する条令改正案に反対の声が広く上がり・出版などの業界団体が軒並み改悪反対の声名を出し・そして、地上波各局で報道される中、今季都議会での制定を諦めて継続審議に追い込まれてしまった。と言う事態です。

http://icc-japan.blogspot.com/

http://www.j-cast.com/2010/03/16062339.html
http://www.j-cast.com/2010/03/12062216.html
他…*1

*1:ここまで書いて、この「事件」を時系列を追ってわかりやすく書いてある記事が見つけにくい事がわかり愕然…

これは、我々反規制側の努力の結実ではあるのですが、それ以上に多くの苦しみが表現規制・反ポルノを絶対善とする「政治的多数者」の政治力によって産まれてきてた事への反発が限度を越えてしまったのが大きいと思います。
今まで「規制推進・反ポルノこそ正義、これに異を唱えるものは悪人かおかしい人だ」*1などという、ある意味非常に偏った立場の政治的多数者が世論も政治もほぼ牛耳ってきて、その政治的多数者は、実はそうではない・そういう論理でより苦しんでしまう非常に多くの「政治的少数者」を生み出してきて、多くの人…特に「オタク」と呼ばれる類の人たち…が今も苦しみ続けてる訳です。この政治的少数者の苦しみはいくら叫んでもメインストリームで取り上げられる事はなかった。

この条令改定案は、オタクがギリギリで踏みとどまる糧にしてきたイラストや漫画・アニメ・ゲームと言ったフィクションを乱暴に、現実にある「児童ポルノ」と同等の「非実在青少年」を虐待するもので青少年に有害だと決め付け、規制すべきだ・単純所持も国の法律に配慮して罰則はつけないけど止めさせる努力義務を負わせる。としてしまった。

*1:実際、都条令改訂の過程で「規制に反対するものは認知障害者だ」などの許しがたい差別発言が飛び交っていた事が議事録から見えてきてる訳で

出版社や放送キー局・アニメ制作会社などのコンテンツ産業が東京都に一極集中してる現状では東京都の表現規制条令というのは東京ローカルではなく全国規模の問題になってしまう。特に、出版流通が軒並み東京都内に本社を持つので、この都条令に縛られ・そして流通取扱いや本社住所の関係から多くの出版社が「自粛」や「行政指導」を受ける事が常態化してる事をしってる人々は、怒りを爆発させ、危機感を募らせた。
中央で児童ポルノ禁止法の改悪が(憲法違反を強弁してるが故に)滞っている分、最も影響度の高い東京都で先に既成事実を作ろうとしている。しかも、異例にもネット開示なしで条令原案が公示された翌日には一日だけのパブリックコメント募集が行われ、その結果も不明瞭なままに都議会の総務委員会に条令案が上程されてしまった。

こういう既成事実作りが先行して、憲法との整合性とか人権に触る部分の検討とかがおざなりなままにこの条令は原案通り改悪される筈…だった。

しかし…

以前から東京都などの青少年健全育成条令や児童ポルノ禁止法が基本的人権を少なからず侵害している。と言う問題点について理解を示してくれる議員さんは少ないながらもいて、その議員さんたちが条令改定案が出された事に(幸運にも)それに気がついて問題点を指摘し始めると同時に、ネットでもその旨発言した。
これが、主にTwitterで一気に伝搬して、議員への働きかけを行ってきた先駆者たちのやり方を真似して・自分の言葉で身元を明かして条令改定を可決しないで欲しいという言葉を議員に直接伝えよう。*1そういう動きをほんの数日弱で作り上げてしまった。

この動きは政治家の外にも波及し、業界団体やマスコミにも働きかけが殺到し、この問題について真剣に検討・反対声名が続出する事態を産み出した。我々の苦しみをこれ以上増やさないで欲しい。と言う切実な思いは、政治的多数者の暴走を止めてしまった。

*1:マスコミはどうせ我々を道化以上に扱わないのだから、それしかない

これは、マスコミとポピュリズム的な政治家が演出して世論誘導を人々に強要し・そこに反する人を孤立させてきた戦後高度経済成長以降の政治のあり方が決定的に変わった一瞬だったと思います。

今まで、学校教育でも社会に出ても、当事者意識を持つこと自体が無駄で有害で・唯一の例外は仕事で滅私奉公して金を稼ぐための責任感である。と叩き込まれてきた私たち40代前半より若い人々の多くの真の当事者意識が覚醒した訳です。

これの萌芽自体は数年前から出ていて、「アキハバラ解放デモ」の盛り上がりから感じてはいたし( http://d.hatena.ne.jp/artane/20070702 他 )、この盛り上がり自体は非常に悪辣な・プロとしか思えないようなネット右翼集団の荒らし・ストーキング行為とそれに対して毅然とした対応で足並み揃えられなかったデモ主催側の態度でぐずぐずに先細って行く訳ですが、「オタク」たる政治的少数者の危機感自体は衰えるどころか増す一方で、児童ポルノ禁止法を止めるための国会請願署名( http://www.savemanga.com )の盛り上がりやその後の、非常に緩やかな・運動体としては中核のない運動の形で危機感が維持され、政治などへの働きかけも粘り強く進められて来ました。

そういう粘り強い働きかけと、世間一般にある「本当にマスコミどおりでで正しいのか」と言う空気・そして(特に)オタク層を中心として存在してきた危機感がこの流れを形作った訳です。
そこに、そういう情勢の変化を見極められていないのか・それとも見極めているからこそ焦っているのかは不明ですが規制推進側が非常に強硬な態度で電撃戦を仕掛けた。
これは余りに卑怯で常軌を逸していたので多くの抵抗にあい、食い止められた。

ここで考えないといけないのは、規制推進勢力と言うのは、この間の都条例問題なんかで多くの人の目に明確になったとおもいますが、以下のようなやり方をやってくる訳です。

  1. 特定の思想(反ポルノであったり純潔思想であったり)にマッチした人脈を築く
  2. 複数のNPOなどの公益法人に多くの関係者(と言うかシンパ)を入れる。場合によっては自前で法人を作ってしまう。
  3. そのNPO公益法人などを足がかりにして行政やマスコミに働きかけて抱え込む。
  4. 同時に、行政内部に思想を浸透させる
  5. 行政内思想集団が出来てきた所で、公益法人などに対して行政からお墨付きを与える。
  6. 政治側にも強固な思想集団を構築して、行政や法人と連携させる。
  7. ここまで出来た所で、なるべくクローズドな形で法律や条例を作って強制的な思想の浸透と権益拡大に動く
  8. マスコミリークなどを巧みに使い、情報操作によって自分たちに有利な・文句を言わせない世論を作らせる。

以下、1.からループする形で思想権益の拡大と需要の無限な再生産を試みる訳です。
この動きに楔を入れ始めるときに、手段を選ぶべきではないと私は思います。
「水に落ちた犬を打て」とは日本語ではあまりいい意味には受け取られていませんが、実際には敵を叩くべき時にはとことん叩け。と言う毛沢東のゲリラ時代の語録から来てる訳で、果たして規制派が水に落ちてるかどうかはともかく、徹底することはそう悪くはない。なにしろ、こちらには正義以前に(文化的)生存権がかかってるのだから必死になるしかない。 我々が普通に正義をかざすようになったら、その時には徹底をやめるべきでありますが、今はまだちがう

ショック・ドクトリンと日本の反ポルノ運動の流れの類似点

これ自体は政治的マフィアにとっては思想の左右上下を問わず普遍的に行われてる事ではあるのですが、規制推進を目論む勢力には一つの特筆すべき特徴があって、それは、

と言うことです。

マンガ・アニメなどの表現規制問題の「原点」とも言える連続幼女誘拐殺人事件の前後にあった動きと言うのが非常に象徴的で。、悪書追放運動自体は昔からあったけど88年辺りからのそれは非常に異様で、「市民団体」「婦人団体」を自称する・でも、統一協会系の宗教団体との関係を積極的には隠していない人々が地方都市で立ち上がり声を上げ、そして行政に条令で取り締まれと直訴を連続していました。

それ自体は非常に危機感を持ってとらえられていましたが、連続幼女誘拐殺人事件をきっかけに、この厳罰化の動きに対して批判したり慎重さを求める人たちが軒並み「ロリコン」「人殺しの味方」などと罵られ、それを誰も止めることが出来なくなっていった。*1
そういう中で、私が言う所のショック・ドクトリン的に、一つの偏った思想勢力が政治的多数派の地位を獲得して手ばなさなくなった。
この思想勢力=純潔思想は、成田の強姦事件追究から反性暴力・反ポルノ思想でフェミニズム理論武装していった人たちと反ポルノであると言う一点で結びつき、彼女らもこの政治マフィアの一員として非常に大きな役割を果たした。*2

そういう時代背景で、青島都政末期に東京都青少年健全育成条令が検閲と青少年の行動抑圧前提の物に組み替わり、他道府県も追随した訳です。そして、その総仕上げとして99年の児童ポルノ・買春禁止法の制定があった。

*1:これは、明らかに地下鉄サリン事件の後や光市母子殺害事件などでのメディアスクラムの原型になっていますが

*2:彼女らの政治的行動やパフォーマンスが男女の断裂を大きく推し進めてしまった事は歴史的に明白で、その罪は果てしなく重い

この間、我々は動いてはいたけど社会的シンパシーが得られず、オタクもオタクで大半がネオコン万歳・現状維持万歳・現状を変えるなんて格好悪くてオタクらしくない。って感じであったものだから孤立していた。

それが動き始めたのは小泉改革の最中だったと思いますが、始めて不満が堰を切ったのを確認したのがアキハバラ解放デモであった。そして、今がある。

希望を忘れず、礼儀を弁え、なおかつ少数者や異論に対する配慮の視線を忘れなければ、我々の側に大きな分があると私は思う。何しろ、これは冷戦後の日本で初めて、政治的少数者とされてきた人々が権利を獲得していく過程であるのだから…我々は孤立していないのがわかっただから。

我々の利害代表を国政に-保坂展人氏を社民党内一位当選させよう

まだ、私自身は何のアクションも起こしていないのですが、保坂展人衆院議員が参院比例区(全国区)に転身したという事を受けて、どうにか彼を「オタクの利害代表」として国政に復帰させることは出来ないか。と思うのです。
与党に入ったはいいけど、毅然とした政治態度を社民党がとれないのは、圧倒的少数の議員数であることもあるけど、それと同時に確固とした理念がある人が殆ど落選したり民主党に寝返ってしまった事にあるのではないか、このままではオタクの利害代表も社会的弱者への配慮も国政の場から消えかねない。
そういう危機感を私は強く持っていて、そういう優柔不断な社民党の議員さんたちにきちんとしたスタンスを決めてもらうには、保坂氏を党内一位の得票数で国政の場に返り咲かせる事が重要だと私は思う。

そういう小難しい話はともかく、オタクの力、ここにあり。と示し、児ポ法の改悪を止めて児ポ法自体を憲法にそった形に直させるには、参院選保坂展人と書いた票を集中させるというのは非常に効率のいいやりかたでないかと思います。
ざっくり見た感じでは党内一位にするのに百万票はいらない。
これは、保坂氏の表現規制以外での業績を考えても無理な数字ではないと思います。何しろ彼は小泉チルドレン十人二十人分の仕事をこの前の四年間でやっている。

非常に緩やかなつながりの中で一つの(瑣末な?)目標を達成しよう。と呼びかけて置きます。